7は孤独な数字
森博嗣さんの『すべてがFになる』という作品の冒頭で、こんな会話があります。
「1から10までの数字を二組に分けてごらんなさい。そして、両方とも、グループの数字を全部かけ合わせるの。二つの積が等しくなることがありますか?」
「ありません」萌絵は即答した。「片方のグループには7がありますから、積は7の倍数になりますけど、もう片方には7がないから、等しくはなりません」
「ほら、7だけが孤独でしょう?」真賀田女史が言った。
もし二つのグループの積が等しいなら、全ての数字の総積は必ず平方数になります。
7は素数だし、1から10までの中で自分自身以外の倍数はないので、二つのグループの積が等しくなることはありません。
それなら、7を除くと、積が等しくなることはありますか?と、自然と考えたくなりますね。
検証してみましょう。
確かに真賀田四季が言った通りですw
ちょっと考えてみたら、実はこの問題はある種の Subset sum problem の 積バージョンとなり、NP完全問題ですね。